2015年8月27日木曜日

第2回 漆材料技術研究会のお知らせ

日時:平成27年9月30日(水)13:30~17:00
会場:京都府立大学内 稲盛記念会館
京都府京都市左京区下鴨半木町1−5
(京都市営地下鉄烏丸線 北山駅下車 徒歩10分、
 京都市営バス 4番 上賀茂神社行き 北園町バス停から 徒歩5分)
http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=28


定員:16名
参加費:500円(資料代)

お問い合わせ、参加申込は urushigiken@gmail.com までお願いします。
参加者多数の場合は、ご希望に添えないことがあります。
予めご了承ください。


【内容】

テーマ1「漆の育て方・掻き方・道具の産地別比較その2」


・第一回の研究会で発表された丹波漆での育苗・漆掻きのスケジュール表等の資料をもとに、
各種文献情報から他の漆産地と比較を行う。


テーマ2「豚血下地の材料と配合比の検討」


・丹波の猪の血を使った「猪血下地」の漆器の製作を目標に、沖縄で行われていた豚血下地について、前回収集した文献資料の、それぞれ少しずつ異なる配合表を元に、再現実験で実施する配合比率のパターンおよび、沖縄で豚血下地に使われている「ニービ」土や「クチャ」土に替わる、我々の地元で調達可能な下地粉素材を検討する。

※ 豚血下地に使われる、クチャ、ニービ粉、桐油、鉛丹等の材料(「血液」以外)を当日お見せします。


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※ 予告しておりました「実漆について」の講演は延期させていただくことになりました。
  開催日程が決まりましたら、また改めて掲載させていただきます。

「実漆について」

・ブータンの漆工品は主に未成熟の漆の実を絞った「実漆」により製作されている。
来年度の「実漆」の採取実験に向け、現地の実漆絞りの動画や写真を見て、必要な道具や事前の準備等の検討を行う。

2015年8月19日水曜日

第1回 漆材料技術研究会のご報告

日時:平成27年7月22日(水)13:30~17:30
会場:京都府立大学稲盛記念館

漆の掻き方について説明中の竹内さん


テーマ1「漆の育て方・掻き方・道具の産地別比較その1」
進行:竹内耕祐

当会代表の竹内さんから丹波漆での育苗・漆掻きのスケジュールや工程、道具や傷のつけ方について、お話していただきました。
分根・植栽・消毒・肥料・シカやイノシシなどの害獣対策・掻き方等について、その時期的な流れと各作業の詳細について知ることができました。

今後は、今回の丹波漆での漆掻きのスケジュールや工程をたたき台として、国内外の漆産地のやり方を比較をしていく予定です。



テーマ2「既出文献から豚血下地法を学ぶ」
進行:丸山智洋

豚血下地の実験に先立って、過去の文献から、豚血下地の材料や配合比、調合工程を探したものをまとめたものを紹介しました。

(今回、参考にした文献)
・三山 喜三郎 「琉球漆器調査報告書」 『工業試験所報告 第四回』 (東京)工業試験所 明治41年
・澤口 悟一 『日本漆工の研究』 丸善 昭和8年
・伊禮 綾乃 「沖縄の豚血下地について」 『よのつぢ 浦添市文化部紀要 第3号』 浦添市教育委員会文化部文化課 平成19年

豚血下地の主要な材料は、粘土(クチャ)、豚血、桐油、光明丹、木屑、砂・ニービ(地之粉のようなもの)で、各材料の配合比率は文献によって結構バラツキがありました。
このため、豚血下地の再現実験の時には、材料の配合比率をいくつかふって実験してみたいと思います。

調合工程はクチャを豚血で練り、そこにボイル桐油(光明丹入り)を加えてさらに練るという手順で、下地材料を作るだけで延べ2日仕事になりそうです。

豚血下地の再現実験については、また改めて日にちを設定してご案内する予定です。
ほとんど伝説上のものになってしまった下地材料なだけに、再現が楽しみです。

2015年6月30日火曜日

第1回 漆材料技術研究会のお知らせ

日時:平成27年7月22日(水)13:30~17:00
会場:京都府立大学 稲盛記念会館3F セミナー室1
京都府京都市左京区下鴨半木町1−5
(京都市営地下鉄烏丸線 北山駅下車 徒歩10分、
 京都市営バス 4番 上賀茂神社行き 北園町バス停から 徒歩5分)
http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=28

定員:16名
参加費:500円(資料代)

お問い合わせは urushigiken@gmail.com まで。
参加者多数の場合は、ご希望に添えないことがあります。
予めご了承ください。


テーマ1「漆の育て方・掻き方・道具の産地別比較その1」


・夜久野の丹波漆に関する資料から、丹波漆の「育て方・掻きかた・道具」について学び、他の産地と比較していくポイントを拾い出し、将来的に南部・浄法寺や会津・初瀬川家の方法との「育て方・掻きかた・道具」の相違点を比較していくための足掛かりを作る。

・番外編として、既出文献からアジアの漆産地についてのレポートを読み、各地の「育て方・掻きかた・道具」についても比較検討を行う。

参照:「あいづ人物伝 初瀬川健増」会津若松市


テーマ2「既出文献から豚血下地法を学ぶ」


・豚血下地の再現実験を行うことを夢見ているが、現実にはなかなか困難である。
しかし、その代用として猪の血が入手できる可能性がある。
猪血下地の製作実験を実践するに向け、豚血下地の工法がどのようなものであったのかを文献から学ぶ。

漆ギャラリー舎林 うるし椀の会 「漆掻きのお話会」

当会代表の竹内耕祐が、大阪アベノの漆ギャラリー舎林さんでお話会をさせていただくことになりました。




「京都府の最西端に位置する福知山市夜久野町は、過去には良質な漆の産地として知られ、明治期には約500人の漆掻き職人が居たと言われますが、時代の変化と共に衰退し、現在、専門の職人は2人となっています。NPO法人丹波漆では、漆掻き技術の継承と植栽保全の為の活動を行っており、それらの現状についてお話いたします。」
竹内耕祐



日時:7月18日(土) 18:30~21:00
場所:漆ギャラリー舎林 http://u-syarin.blogspot.jp/
会費:2,500円(軽食込)

スケジュール
18:30~19:45(75分)/講演
19:45~21:00(75分)/質疑応答・軽食歓談です。

お手数ですが、参加ご希望の方は漆ギャラリー舎林さんまで、
電話又はメールでご連絡をお願いいたします。

漆ギャラリー舎林
06-6624-2531 urushi@u-syarin.com